イベント運営をしている方にとって、現地に人を集める催し物は、最終的に集客人数によって成功が決まると思います。
また、「企画内容はひらめくけれど、集客するためのアイデアが、なかなか決まらない・・・」という悩みをよく聞きます。
近年は、VR・ARを使ったオンライン視聴などによって、イベント開催方法の多様化されたことで、現地で開催したい運営会社としては、集客の難易度も上がっていることは事実です。
WEB上でPR活動や宣伝・告知などの内容を見ていると、その多くが集客ツールの使い方について、理解をしないままアピールをしてしまっているのも、よく見かけます。
当社は、リアルイベントの開催が少なくなることで、その地域全体の経済活動にも大きく影響するので、地域活性化のためにも、これからも集客活動は必要であると考えます。
本記事では、インターネット時代に上手くWEBを活用しながら、現地に集客することを目指して、集客アイデアとイベント企画・告知の手順6ステップについて解説します。さらに、理解を深めるためにWEB集客する際のアイデアとイベント企画の考え方を4つ、集客方法(ツール)一覧の紹介、集客事業を成功させるコツについてお話します。
集客アイデアがない状態でイベント企画・告知しても上手くいかない
現地に人を呼ぶイベントをする際、集客アイデアと企画内容というのは繋がりが必要で、先ずは「集客用のネタ」を決めることから始まります。
インターネットが盛んではなかった頃は、催し物を企画して告知するだけで人が集まりやすかったのですが、現在は、情報が回りやすいため、消費者は事前に調べた上で、興味を持ったものに対して動くようになりました。
そうであるからこそ、主催者側としても、イベント企画内容を先に決めるのではなく、ある程度のところまで視聴者のニーズに応えてファンを作ってから企画をする。 或いは、ニーズに合わせた集客と企画のアイデアを、同時に計画してから行動する。・・・というやり方に変えないと、現地に人を呼ぶ集客の成功はできません。
また、インターネットを通じた集客アイデアを生み出すためには、マーケティングスキルが必要です。マーケティングをする人(マーケター)というのは、人の検索意図を調べるサジェストや、分析ツール(有料・無料あり)を使ったり、その時々のトレンドに敏感であること、人はこうだったからこうなったのではないか?等・・・相手の立場になって考えたりします。
次の章からは、WEBを使って現地に集客するやり方を、詳しく説明します。
集客アイデアとイベント企画・告知の手順6ステップ
WEB上で集客して現地に人を呼び込むための手順は、以下のとおりです。
- WEBで集客したいターゲットを選定する
- ターゲットに向けてニーズがあることを探す
- ターゲットが使うWEBサイト等の集客方法(ツール)を選定する
- 集客用コンテンツ(情報)を作ってファンづくりをする
- 集客用コンテンツに関連したイベントを企画する(有料級)
- 告知をして集客をする
また、集客アイデアの発想力を付けるために、参考例を含めながら解説します。
先ず最初に行うことは、対象者を決めることです。
マーケティングの世界では、「ターゲット顧客層」とも言います。また、WEBマーケティング・コンテンツマーケティングでは、「ペルソナ」と言われており、架空の見込み客をという意味です。どちらにしても、集客活動をするためには、想定しながら行う必要があるので、覚えておいてください。
なぜ、最初に対象者を決めるのか?というと、ターゲットとなる顧客を絞ることで、集中してアプローチできる分、効率よく集客できるからです。
年齢、性別、居住地、好きなもの、職業、悩みなど・・・、なるべく明確にしておきましょう。
WEB集客で言うと、ジャンル・テーマ・キーワードのことを指します。
たとえば、「30代、女性、OL、東京都在住、コスメ好きで毎週デパートの化粧品コーナーにいる。」というペルソナであれば、秋冬時期は、保湿力が高くしっとり仕上がる艶系のファンデーションであったり、高保湿のボディクリームであるのでは?等と仮説を立てます。
情報誌やニュース、トレンド情報を探したり、日頃からセンサーを張っておくと、いざという時にアイデアが生まれやすいです。そして、インターネット検索のサジェストや、消費者の動きを数字にしているツールなどを使用して、視聴者が今知りたがっていることを、より深くリサーチします。
それでは、「30代、女性、OL、東京都在住、コスメ好きで毎週デパートの化粧品コーナーにいる。」のペルソナが、よく使っているツールとは何でしょうか?
SNSで言いますと、Instagram(インスタグラム)は、視覚で捉えることがメインとなるため、女性ユーザーにとても人気です。どちらかというと、女性は活字よりも画像系が好きな方が多く、Instagramを見て、もっと詳しく知りたいと興味を持った時に、二次利用で検索エンジンを使う傾向があります。
ですから、コスメの商品を紹介したい場合は、Instagramとホームページ(ブログ)にてコンテンツ制作しておくと良いということになります。
ホームページまで来た読者に向けて、メルマガ、アカウント発行等の無料登録を設置しておくと、より興味を示している見込み客に向けて、イベント告知のアプローチが出来ます。
コスメを売りたい場合は、自社製品ばかりをSNSやブログに掲載するだけでは、単なる営業だと相手に気付かれてしまい、スルーされやすくなります。
その対策としては、コスメに関連した何かを探して無料で情報発信することで、ファンづくりをするのです。
たとえば、スキンケア商品を売りたいときの集客アイデアとしては、メイクの方法(テクニック)を教えたり、秋冬に高保湿のボディクリームの商品を売りたいならば、冷え性対策、冬の食材を使った栄養たっぷりのご飯、ボディクリーム以外に皮膚の乾燥を防ぐ方法・・・など、関連することを勉強して、詳しくなったことを専門的に教えてあげます。
今までのたとえで言うと、「コスメ」なので、新しいブランドを含めてメーカーを集めて、コスメ系のイベントを企画します。
会場限定の商品の売り出しや、参加者全員にプレゼント、抽選会などの特典があると、ファンは「最低でも○○が貰えるなら、現地に足を運んでみようかな?」という心理になりやすいです。
エンタメ系の催し物であれば、集客用コンテンツにて登場した人をゲストとして招いて、「このコラボで、今日しか見れない企画を披露しますよ!」なんて予告するのも集客アイデアとして良いでしょう。すると、消費者はWEBで見たコンテンツの続きを観たい!と期待して、チケット申込みにつながりやすいです。
普段使っている集客ツール(Instagramやホームページ等)にて、告知として掲載します。集客が追いつかなかった時やイベント内容によっては、有料広告を使って告知すると良い場合もあります。
このように、SNSやホームページの掲載内容の殆どは、無料の情報が多くなり、宣伝や告知のコンテンツ(記事)が、少ないということに気付きませんか?
これが、ユーザーファースト的な考え方の使い方なのです。
このように、最初の段階で、ターゲットやジャンル・テーマ・キーワードを決めて、その分野でマーケットを取るために、コンテンツのアイデアを常に考えて制作し続けることで、ファンを構築していくのです。
WEB集客する時のアイデアと、イベント企画の考え方
ここでは、より理解するために、WEB集客アイデア・企画の考え方について紹介します。
- 子供
- 高齢者
- 音楽
- 舞台
ターゲット(ペルソナ)から考える方法(① ②)と、イベントの種類とペルソナを組み合わせて考える方法(③ ④)の二通りを紹介します。
子供
たとえば、「子供向けの催し物を企画したい!」とすれば、ターゲットは子供です。
子供が興味あること・喜ぶこと・知りたいことなどを探して、無料コンテンツの企画として組み込んでいくというのが一般的な発想になります。

例を挙げながら考えてみましょう!
対象年齢は3歳。すぐに思いつくキーワードは、「子供」「3歳児」「夏休み」「遊び場」「男の子」「女の子」「おすすめ」「人気」などです。
しかし、子供向けに集客コンテンツを作っても、子供はまだスマホの操作もできないので、「母親」「父親」をターゲットにすると良いです。
”「母親」「父親」が子供のために喜ぶようなことをコンテンツにする” とは、どんなことでしょうか?
たとえば、今回のペルソナは「母親」にします。
コンテンツのアイデアとして検索意図を考えるときに、「誰に?どんな時に見てもらうのか?」ということを考えます。ペルソナの行動を、しっかり考えなければいけません。
子育て中の母親は、「忙しくて時間がない」「お金がない・・・」という、悩みを持っていることが多いです。 そこで、「無料」・「早い」・「安い」などの単語であれば、反応しやすいのではないか? という予測ができます。それに加えて、「簡単」「楽チン」「誰でもできる」などの言葉も、時間に追われている母親が興味を示しやすいでしょう。
このことから、集客用コンテンツのアイデアとしては、家庭、子育て、食べ物、便利グッズ、日常に関わる役立つ情報…などがピッタリだと思います。
もう少し集客アイデアを紹介しますと、「食べ物」であれば、「お弁当づくり」・「帰宅後、30分で出来る夕飯レシピ」などを紹介する専門サイトを作ります。美味しいご飯が出てきたら、子供は喜びますよね。
あとは、「節約」ですと、「100円ショップの便利アイテム紹介」・「300円ショップ商品の活用法」・「1ヵ月間、食費1万円生活」なども、身近なものであり、且つ、実践しやすいという意味で良いアイデアだと思います。
母親が、あなたが作るコンテンツを気に入って、ファンになってくれたら、たまに親子イベントの企画を告知したときに、「この夏の思い出づくりに行ってみようかしら?」なんて検討をすることも想定できます。
さらに、「参加者全員に、サランラップ1本プレゼント!」特典をつけるアイデアも、母親は喜ぶのではないでしょうか。
WEB集客の方法としては、母親は女性ですので、Instagram、YouTube動画であると良いと思います。二次利用で、ブログ・ホームページなどのオウンドメディアを持っておくと良いでしょう。
高齢者
70代のシニア層向けに、高齢者の身体維持・向上に役立つイベント企画をする場合、WEB集客をするよりは、オフラインと呼ばれる「新聞」「テレビ」「地域情報誌」などを活用する方が適していると思います。
ただし、高齢者のご家族(保護者)が探すこともあり、その場合は息子さん・娘さんが、インターネットを活用して探すことが想定できます。ですから、地域密着型で高齢者を対象であったとしても、ホームページの活用を必要とする業種もあるのです。
息子さん・娘さんが見るという視点から、「新聞」「テレビ」「地域情報誌」にて宣伝をするにしても、QRコードなどの設置もしておくと良いでしょう。
また、最近は、SNSを使って、機能訓練の様子を公開しているデイサービスなどの介護施設も増えており、どの施設も集客アイデアを生み出すために工夫し続けています。
WEB集客をして、イベントを行った先に、介護施設への入所をおすすめしたい等の目的がある場合は、あらかじめ、ホームページにサービスの詳細、それに関連する専門性のあるコンテンツを掲載しておくと、利用者様やご家族の方に知ってもらいやすくなるので良いと思います。
音楽
音楽は、わりと行動的な性格のファンがいる傾向にあり、「ライブのために東京まで来ました!」なんていうことも、よく耳にします。さらに、熱狂的なファンに於いては、アーティストと一緒にツアーを回ってしまうこともあり、生演奏の魅力は絶大です。
たとえば、20代の女性をターゲットとして、音楽ライブの企画を考える時は、YouTube動画、Instagramなどのオンラインと、路上ライブのオフラインでの集客方法を組み合わせると、より効果的にファンづくりができます。
また、集客段階で自分のオリジナル曲を路上やYouTube動画で歌うよりも、認知度の高い曲をカバーした方が、人に耳を傾けてもらいやすいので、集客アイデアとしてはとても良いです。
集客用として「カバー曲」を歌って、SNSやホームページ等に「#」ハッシュタグやキーワードとして、名曲の名前を入れ込むことができれば、何かの拍子に検索したユーザー(視聴者)の目に留まる可能性が高まり、自分を知ってもらえるチャンスにつながるということです。
ホームページは、イベントの詳細、チケットの販売に関する情報のほか、ブログ記事にYouTube動画を埋め込んで、歌い方のテクニックについて解説するのも良いアイデアです。このように、How to系(やり方の説明)のコンテンツは、「特化型コンテンツ」と言われており、長く読まれ続ける可能性が高いのでおすすめです。
舞台
舞台の集客は、難易度としては高い方で、だからこそ、舞台の主役は、既にファンを持っている著名人に依頼して立ってもらうことが多いです。
ただし、著名人のファンだけでは、「舞台ファン」を構築していることにはならないので、ニーズを探る段階から、演劇ストーリーまで繋がるように、あらゆる方面から検討するべきで、これこそ、マーケティングの力が必要であると考えます。
また、エンタメ系は、役者・アーティスト自身がSNSなどを開設して、個人で営業活動をすることが必須です。得意なこと、性格など・・・、人柄がわかるようにしながら、集客アイデアを練ることになります。
ジャンルとしては、料理、メイク術、ダンス、ファッション、トーク、食レポ、運動、筋トレ、ダイエット、歌・・・など、よく見かけます。芸につながることで、且つ、消費者のニーズがあることは多様にあるので、自分が得意とすることも含めて、アイデアを考え企画すると良いでしょう。
集客方法(ツール)の選定も大事で、現時点ですと、YouTube、TikTok、Instagramが良いと思います。そのなかでも、YouTube動画でよく行われている、ユーチューバー同士のコラボをして、双方のファンをシェアするような活動をすると、フォロワー数を増やすという意味では、効果が出やすいです。
集客方法(ツール)一覧
ここでは、集客ツールの種類を紹介します。
- 有料広告(WEB版)
- ソーシャルネットワークサービス(SNS)
- オウンドメディア
- 無料配信サービス
- 有料サイト
- その他(クラウドファンディング、ECサイト)
- 【補足】リアル営業
集客ツールの選定は、ターゲット、テーマ、目的によって変わりますし、最近は複数組み合わせて運営している方が多いです。
有料広告(WEB版)
特徴 | 利用者層 | リピーター | 新規 / |
リスティング広告 | Google検索エンジンの上位にコンテンツを表示させることです。 検索エンジンの表示件数が多いキーワードや、検索されやすいキーワードに利用すると良いです。 | インターネット利用世代 | 新規 & リピーター |
ディスプレイ広告 | ホームページ・ブログ・SNS・YouTubeなどに表示される広告の総称です。 バリエーションが豊富で、画像・文章・動画、これらを組み合わせた形式もあります。 | インターネット利用世代 | 新規 & リピーター |
インフルエンサー広告 | インターネット上で人気のある著名人に依頼をして、宣伝してもらう方法です。 ファンを持っている著名人からファンに向かって、商品・サービス説明などを発信してもらうと、大きな集客効果が期待できます。 | インターネット利用世代 | 新規 & リピーター |
アフィリエイト広告 | 成果報酬型の広告のことです。広告主が居て、広告掲載先のオウンドメディアがあるので、インフルエンサー広告に似ているところがあります。 強いブログ・ホームページには、アイデア満載のコンテンツが沢山あるので、見るだけでも勉強になります。 | インターネット利用世代 | 新規 & リピーター |
ソーシャルネットワークサービス(SNS)
特徴 | 利用者層 | 新規 / リピーター | |
写真や動画の投稿がメインとなったSNSで、女性ユーザーの利用率が高いです。 コスメ、ファッション、旅行、スイーツ、料理などのコンテンツが人気です。 ストーリーズという24時間限定機能を使って、イベントやセール情報などの限定的な告知に使っている人が多いです。 ファーストビューと言われる、1枚目の画像を魅力的にすることです。 | インターネット利用世代 (女性が多め) | 新規 & リピーター | |
X(Twitter) | ビジネス系に向いていて、経営者の方、個人事業主の方がよく閲覧しています。 拡散力が強く、シェア機能を使って短時間で情報を広めることができます。 文字で勝負する方には、良い集客方法になります。 ただし、匿名でアカウントを登録できるため、無責任な発言をしてしまうユーザーもいますので注意が必要です。 ユーザー数、約4,500万人 | インターネット利用世代 | 新規 & リピーター |
実名登録が原則なっていることや、居住地などのプロフィールを細かく入力できるような設計になっているため、集客したいターゲットの選定がしやすいです。 ただし、ユーザー数という点に於いては、約2,600万人なので、SNSのなかでは多い方ではありません。 | インターネット利用世代 | 新規 & リピーター | |
YouTube | Googleのアプリであるため、検索エンジンにも反映されるような仕組みになっています。 集客のコツとしては、しっかり検索意図を考えて、「タグ付け、タイトル、説明文」を掲載させておきましょう。 ユーザー数、約7,120万人 | インターネット利用世代 (97.7%が20代) | 新規 & リピーター |
TikTok | 動画メインとしているSNSで、短い時間で自分をアピールします。 テンポの良いコンテンツが好まれやすく、音に関する工夫を入れると良いです。些細なことですが、パッケージを開ける音などを変化させるアイデアを含めると、視聴者が楽しめるコンテンツになります。 若々しくアクティブな印象が強いSNSですが、現時点では、最も人気があり、広告単価も最高値になりました。 | インターネット利用世代 (2022年時点で、平均年齢34歳) | 新規 & リピーター |
オウンドメディア
WEB集客をするにあたって、オウンドメディアは、各自でドメインを所有し、サーバーを借りて運用するため、コンテンツ制作をすると、財産的価値が生まれます。
特徴 | 利用者層 | 新規 / リピーター | |
ホームページ | イベント集客をしたい場合は、その詳細を掲載するために必要です。 運営会社の情報を載せておくことで、ユーザーの信頼を得る他、インターネット上の評価も高まります。 | インターネット利用世代 | 新規 & リピーター |
ブログ | コンテンツを制作するにあたって、とても重要な集客ツールです。 検索されやすいジャンルを選定しない限り、検索エンジンからの流入は少ないので、よくリサーチをしからコンテンツのアイデアに変えて、集客につなげていきましょう。 | インターネット利用世代 | 新規 & リピーター |
ランディングページ(LP) | 集客ブログでは、ユーザーが知りたい情報だけを提供していますが、LPは、売り出したい商品・サービスのことだけを徹底的に説明したページで、パンフレット・カタログのようなものです。 別名「キラーページ」とも言います。 | インターネット利用世代 | 新規 & リピーター |
無料配信サービス
特徴 | 利用者層 | 新規 / リピーター | |
メールマガジン | メルマガはメールフォルダに格納されるため、SNSと異なり、情報がサラッと流れることもないので、ひとりでも多くの読者を獲得したい手法です。 集客用コンテンツでフォロワーなどが増えて来たら、メルマガ登録に誘導して、見込み客を集めると良いでしょう。 ただし、SNSのフォロワー集めよりも敷居が高いため、「メルマガ登録してくれた人だけに限定のプレゼント」を付ける等の工夫をして、アピールしましょう。 メルマガは、各自でドメインを所有し、サーバーを借りて運用するため、顧客データがなくなりにくいです。 | インターネット利用世代 | リピーター |
LINE | メルマガの代替となるLINEは、開封率が高いため、閲覧後のアクション率も高いのが特徴です。 イベント集客する際のターゲット層が、LINEと相性がよければ、アカウントを発行して積極的に登録を促進し、見込み客を獲得すると良いです。 LINEは、サービスが終了したら、顧客データがなくなります。 | インターネット利用世代 | リピーター |
有料サイト
特徴 | 利用者層 | 新規 / リピーター | |
オンラインサロン / 会員制サイト | SNSを含めたWEB集客を行った後、主催者とお客様だけコミュニティサービスです。同じ思考を持った仲間と関われれることが魅力的で、入会する方が多いです。 主催者側は、入会者を楽しませるために、オンラインサロン用の企画を考えて提供していかなければなりませんが、オンライン上の密な交流がきっかけで、リアルイベントを企画した際も集客しやすくなります。 | インターネット利用世代 | リピーター |
その他
特徴 | 利用者層 | 新規 / リピーター | |
クラウドファンディング | イベント企画の内容が、審査を通じて新しいプロジェクトとして認められたら開始できるものですが、応援者を募ることも手段のひとつです。 応援者に理解してもらえるだけの、企画・プロジェクトページを作り上げる必要があります。 | インターネット利用世代 | 新規 |
ECサイト | 楽天・アマゾンなどのショッピングモールシステムも含みますが、商品やサービスが購入しやすいように、設置することも集客方法のひとつです。 ただし、ECサイトは決済する場所なので、ECサイトに出品しているだけでは、集客活動にはなりません。ECサイトに誘導できるように、別で集客することが必須です。 | インターネット利用世代 | 新規 & リピーター |
【補足】リアル営業
リアル営業は「オフライン」と呼ばれており、インターネットを使わない集客方法になります。今回はWEB集客を重点に置いて解説していますが、地域限定等の催し物で、地元に住んでいる方にも告知したい場合は、オフラインを組み合わせて使うと良いです。
特徴 | 利用者層 | リピーター | 新規 / |
名刺交換 | 営業が居て、地に足を着けて稼ぐ従来型の方法です。BtoB、BtoCどちらのビジネスとしても活用できます。 | 新規 | |
テレビ広告 | テレビを中心に見る方に向けて広告宣伝できます。 宣伝広告費用が高いので、時間帯によって利用者層も変わることを予測して宣伝すると良いです。 | 子供~シニア層まで | 新規 & リピーター |
新聞広告 | 新聞は、デジタル版が普及していることから、利用者数が減っている傾向にあります。 また、新聞購読者の殆どは、見たいチラシが決まっているため、あまり新規には向かないです。 | 中高年層を中心に | 新規 & リピーター |
雑誌広告 | 消費者が有料で購入した雑誌は、しばらくの間、保管されることも考えられるため、掲載する価値はあります。 | その雑誌によって利用者層は変動する | 新規 & リピーター |
電車中吊り広告 | 首都圏など、通勤手段として電車を利用する人が多い路線では、中吊り広告は有効的です。 | 新規 & リピーター | |
フリーペーパー | 無料で手に入る分、捨てられやすいので、あまり読者の印象に残らないこともあります。 ただし、地域情報誌のなかでも、冊子タイプのものや、年1回しか出ない「地域ガイドブック」などは、1年間保管されることも想定できます。 | 成人の方向け | 新規 & リピーター |
ポスティング | 情報誌などに挟めて投函すると良い場合もあります。 地域の指定等、細かく受付けているポスティング業者もあります。 | 成人の方向け | 新規 & リピーター |
ダイレクトメール(DM) | 銀行口座やクレジットカードの新規申込み促進で、よく見かけます。 郵便代の費用がかかりますが、ターゲットとなる人に直接見てもらえる利点を考えると、良い投資になると思います。 | 法人 / 成人の方向け | 新規 & リピーター |
集客事業を成功させるコツ
この記事を読んでくれる方は、「集客を成功させるためにコツを掴みたい!」と考え、その方法について探していると思います。
私は、10年以上前に副業の個人ブロガーとしてスタートしましたが、集客をひとつの事業であると捉え、オーナー意識を持ってサイト作りに力を注いできました。そして、法人になった現在も、その考えを変えることなく、マーケティングおよびコンテンツ制作に対して向き合っています。
これまで当社がインターネット集客を行ってきた経験から、皆さんにお伝えできることは3つあります。
それは、「時間」「資金」「努力」の調整です。
少しハードルが高く聞こえるかもしれませんが、私は最後までやり抜いて欲しいと思っていますので、そのあたりについて、詳しくお話します。
準備期間はしっかり確保する
1つ目は、長期的に計画をして準備をしていくことです。これが「時間」です。
WEB上で集客をするとすれば、殆どが1年以上かかるものになり、音楽ライブ・舞台などのファンづくりの場合は、もっと時間を要することもあります。
制作活動における、1日のタイムスケジュール、1ヵ月あたりのコンテンツ制作数などを予め計画して、他のことに気を取られないようにすることも必要です。
また、集客用コンテンツのアイデアを練るにしても、すぐに閃くという保証もありません。「消費者のニーズについてリサーチをした上で、そのとき消費者はどんな行動をするのか?ということについて、1日かけて思考を巡らせてみたものの、結果として今日の成果は1mmも進まなかった・・・」なんていう日もあります。
このように色々と考慮しますと、将来的に、公演回数等を増やすためには、先に集客するための時間を確保した方が、結果として多くのお客様に来場してもらえる可能性が高まり、本来の目的が達成しやすくなります。
運営費を調整する
2つ目は、運営費の調整をすることです。これが「資金」です。
WEBサイトの構築・集客事業は、低予算で始められるものではありますが、無料で稼げる分野ではありません。ホームページを開設するにしても、ドメイン代、テーマ(外観デザイン)代・・・などの初期投資、毎月のレンタルサーバー代、動画編集代・・・というのも発生します。
集客事業が成功するまで、ある程度の時間は必要ですので、その間スタッフの賃金なども考慮することにもなります。だからこそ、クラウドファウンディングの利用や、舞台裏で練習しているところ等のメイキングを作って、YouTube等で公開して収益を得て、演者の給料へ反映させている団体もあり良いアイデアだと思います。
それに加えて、SEO対策をしながらコンテンツを制作するので、その知識を身につけるための勉強代、出来る人に頼むとしたら委託料などもかかるでしょう。
委託については、インターネットでの集客というのは、売上単価が安くても高くても、コンテンツ制作に同じくらいの時間を使うものですので、成果報酬制にする場合は、「1,000円の商品を1個売ってくれたら10%支払う」ではなく、「1人資料請求してくれたら10,000円支払う」「1クリックしたら50円」などの条件にしないと、あまり受託する人はいないです。
運営者の方による考え方次第ではありますが、先が見えないWEBに対して、投資ができない・・・ということですと、いつまでも集客事業としてスタート切れないので、どこまで可能性を見出せるか?ということが問われます。
トライアンドエラーを繰り返す
3つ目は、たくさん経験を積むために、繰り返し試してみることです。これが「努力」です。
結局のところ、インターネット集客をした後にイベント企画するというのは、ひとつの線でつながるものですが、「何と何を選んで組み合わせるか?」という計画次第で決まります。
それは、集客ツールの組み合わせだけではなく、コラボの相手であったり、ジャンル選定であったり・・・。集客アイデアは無数に生まれるので、これが必ず正解!ということもありません。最後に決めるのは、お客様自身なので、その反応を見て、私たちはトライアンドエラーを繰り返して、成功へと近づいていくのです。
また、インターネット集客については、ひとりでやるものではなく、複数名で行うことが多いです。そうであるからこそ、集客できるまで長い道のりであったとしても、孤独を感じにくいというメリットがあり、挫折もしにくいと思います。
なるべく皆で相談や協力しながら、新しいアイデアを生み出したり、コンテンツを作ったりして、楽しく努力を積み重ねていきましょう。
まとめ・・・集客アイデアを決めてからイベント企画をしよう!
いかがでしたでしょうか。今回は、WEBを上手く活用しながら、現地に人を集めて地域活性化することを目指して、集客アイデアとイベント企画・告知の手順6ステップについて解説しました。
下記にて、まとめます。
「集客アイデアとイベント企画・告知の手順6ステップ」にて記載したとおり、集客したいターゲットを決めて、ニーズと集客方法(ツール)を選定して、コンテンツをつくることです。そして、制作したコンテンツに関連する催し物の企画・宣伝をします。
ターゲット選定は、子供や高齢者を対象にしたい時もあると思いますが、現時点で経済活動の担い手(政府、家計、企業)に関わっている人を対象とすることが良いと思います。そして、経済を担っている人の関連として、子供、親、家族につながるような企画であったり、集客用のコンテンツであると良いでしょう。
「集客アイデア・企画例」では、子供、高齢者、音楽、舞台の4つを、参考例として挙げました。
「集客方法(ツール)一覧」では、有料広告、ソーシャルネットワークサービス(SNS)、オウンドメディア、無料配信サービス、有料サイト、その他(クラウドファンディング、ECサイト)、リアル営業について解説しました。
働き盛り世代である20代~40代の人は、デジタルネイティブと言われているので、流行りのSNSを始めとするWEBサイトの活用は必須になります。
もちろん、最近は、50代・60代の方も、YouTube動画を視聴する人が増えているため、そういった方々にも好まれるようなジャンルのコンテンツを制作して、幅広くお客様を掴めるように目指すと良いでしょう。
「集客事業を成功させるコツ」では、「時間」「資金」「努力」について、私自身の実体験を含めて説明しました。準備期間はしっかり確保すること、運営費を調整すること、トライアンドエラーを繰り返すことです。
元々、インターネットを使った広告や宣伝、集客事業は、テレビCM費用が高くて手が出せない・・・と思った、中小企業などの人による思いつきで始まりました。ドメインとサーバー代だけで始められるため、敷居が低いことがメリットとなり、誰でも挑戦しやすいです。
その一方で、近年はネットの競争率が激しくなり、昔のようにすぐに効果を得られるわけでもなく、むしろ集客するためのアイデアについては、試行錯誤しなければいけない状態になりました。SEO対策ひとつにしても、無料できるもの、無料で知識を教えてもらえるものと思われていましたが、コンテンツ制作の質が高くなるに連れて、SEO対策を含んだマーケティングの価値も高まっています。
あくまでも、イベント運営や集客は「事業(ビジネス)」になるので、市場や顧客のニーズを把握してから、それに応えるために、商品やサービスを開発して提供することで、自分自身の立ち位置や地位を確立していけるものです。
人々のニーズというのは、時代の要請であるため、先ずは今この瞬間、世の中の人が求めているものを知る必要があります。消費者のニーズを知り、それに応えてから、「ニーズに関連することで自分達にしかできない価値を提供していくこと」 です。
また、事業団体としてイベント企画を「創造する」「創作をする」というのは、消費者のニーズに対して行うものです。
ですから、「こんなのがあったら面白いだろう・・・」等の、制作者側(事業主)のイメージや経験だけを元に、創造・創作するアイデアというのは、消費者に寄り添った考え方ではないため、いくら具現化しても集客にはつながらない・・・ということです。消費者が期待していること(ニーズ)を探る作業が必要で、これこそがマーケティングなのです。
AR・VR等の科学技術が発達が進んでいる時代で、現地に人が集まらない催し物が増えてきているため、集客の難易度が高くなっています。そうであるからこそ、少しでも多くの人に知ってもらい、「現地まで足を運びたい!」と思い行動するところまで導くのが事業者側の仕事です。
時代がもたらしてくれたインターネットという素晴らしいものを上手く使って、これからも人と人が交わる機会を、どんどん作っていただければと思います。
最後に
そして最後に、本格的なテクノロジー時代に入っている現在、「この10年以内に社会は大きく変化する」と多くの人に言われており、新しい社会の在り方が注目されています。皆さんも、IoT・ビックデータ・5G通信・AI・ロボット・VR…などの言葉を聞いたことがあると思いますが、私たちは、これから科学技術を上手く使いながら、時代と共に生きていくことになります。
テクノロジー時代に変わることを、「第四次産業革命」と言いまして、「産業革命」は、大体70年に一度の間隔で起きています。何故、産業革命が起きるのか?というと、同じ産業ばかりやり続けても、物が売れなくなり、経済効果が落ちていくからです。
日本でも第四次産業革命は始まっており、プロジェクト名を「Society5.0(ソサエティ5.0)」と言います。
Society 5.0(ソサエティ5.0)では、新しい社会の在り方を決めており、主にAIを使った技術をメインとしています。最近のニュースを見ていると、「昆虫食」・「ChatGPT」などの話題が関連しています。
「産業革命は、社会が変わる」ということです。
産業が変わるということは、これまで経済を支えて来た産業がなくなり、新しい産業が生まれるということです。そのため、私たち企業活動する側も、業種であったり、現在の仕事のやり方について、一度見直しをした方が良い時期になるのです。
また、今回の第四次産業革命では、働き方が大きく変化し、「テレワークを普及」「余暇時間を活用した労働」「ハイスキルな仕事も一部AIが代替」すると言われていますので、雇用される人も、働くことに関する考え方が少しずつ変化していくことも分かります。
※参考サイト:内閣府「付図2-1 第4次産業革命のインパクト」
AIロボットが作業する分、人間に自由が増えますので、単純作業と言われていることに関しては、もう人の手は不要になります。
そこで、私たち人間は、「自分がやりたいことは何か?」と、考えることになります。その上で、自分がやりたいことが、「毎日ゴルフをやること」であれば、事業をDX化してAIロボットに任せて、ゴルフをする時間を増やせば良いということです。
その一方で、「うちは家族が多くて、お金が必要だから、まだまだ働きたい!」「人肌恋しい性格だから、人と一緒に過ごせるような仕事をして、時間を使っていきたい!」…などの考えだとしたら、ロボットには真似できない職種の仕事を選んで、働きがいを感じながら、日々の時間を使っていくことになるでしょう。
そう考えますと、事業者としても人材雇用を続けるのであれば、従業員が活躍できるような仕事を用意しておかなければいけません。



じゃあ、どんな仕事を経営していけば良いの?
・・・と、思うかもしれませんが、先ずは、日本が目指す「Society 5.0の未来社会」と、「プロジェクト内容」まで詳しく知ると、新しい社会に合った事業が見つけやすくなります。 (全てのページの最後に、リンクボタンを設置しています。)
また、今回のイベント運営をするにあたっても、ロボットでは真似できない人材雇用型であることは確かです。これからも事業を継続したい…! という意向であれば、新しい人材雇用型の事業を加えて、経済面でのバランスを取りながら経営をすると良いです。
もちろん、どれも事業ですから努力等は必要ですが、集客はインターネットを使うことで時代に合っていますし、現地に人を集める集客事業と、新しい人材雇用型の事業を追加すれば、会社の柱が増えて安定しやすくなります。
先ずは、未来社会について知っていただければと思います。
↓↓↓↓↓↓↓
※紹介記事:SDGsとSociety 5.0の未来社会の関係性【第四次産業革命の中心はAIである 】
ということで、今回は以上です。